hammerkammerの日記

アウトプット用で始めました。文章がめちゃくちゃだったらすみません

大江健三郎「新しい文学のために」

大江健三郎の「新しい文学のために」を読んでいる。難しい。今の自分のレベルには見合わない。けど、なんとなく要点は掴めそうだ。難しいので何度も読んでると面白さが滲んでくる。読んでるところまでで一番興味が湧いたのは、想像力に関する話だ。想像力を…

中村中也

中村中也の詩集を買った。以前ナイトスクープで取り上げられてて独特な詩だなーと思い興味があった。早速読んでみたのだがやっぱり独特。トタンがせんべい食べるとかアンダースローされた灰とか。誰もしない表現なのに言われてみれば確かにとその情景が思い…

苦役列車

西村賢太の苦役列車を読んだ。主人公貫多がなぜか憎めないクズでとても面白かった。今まで数冊純文学を読んだが一番面白かった。貧困層の生々しい現実と貫多のクズな胸の内。本来なら反吐が出るような内容かもしれないが、作者の文才によってこの救いのない…

東雲侑子はすべての小説をあいしつづける

全3巻の最終巻。舞台はいきなり英太が海外にいる所から始まる。あれっ別れちゃったのかな?どうなったんだろう。と思ってると舞台は再び日本に戻り話が始まる。まず出だし読んで思ったのは「こいつ全然成長しないな。また悶々としてるのかよ」だ。英太は高校…

水平線上にて

長い。長すぎて途中で読むのを端折った。内容に対してのページが長すぎる。情景描写が多くて本旨が頭に入ってこない。筆者の考えを整理するための自問自答の日記のような情景描写のトレーニングのような印象を受けた。設定は「海を感じるとき」とほぼ同じ。…

海を感じる時

中沢恵美子は同じ新聞部の先輩高野洋にある日キスをされる。お互い好きだった訳ではない。しかし、そのキスをきっかけに恵美子は洋にのめり込んでいく。恵美子の母は夫に先立たれ、また義母からも嫌がらせを受けており、そんな母にとって恵美子は自分が唯一…

東雲侑子は恋愛小説をあいしはじめる

前作東雲侑子は短編小説をあいしているから舞台は進み高校一年生だった彼らは高校二年生になっていた。前作からの王道作品の流れを引き継ぎ今作もまた王道路線を歩んでおり、THE二作目という感じのストーリー。主人公三波英太に思いを寄せる人が現れる。しか…

東雲侑子は短編小説をあいしている

" data-en-clipboard="true">読んだことの無いジャンルに挑戦しようと思いライトノベル、しかも恋愛小説を読んでみることにした。読んだ感想としてはライトというだけあって読みやすかった。純文学に比べたら、スイスイ読み進められた。頭の中で映像がとても…

論文の書き方

まず始めにこの本は論文の書き方というタイトルだが、このタイトルはあまり適切ではない。というのは、この本は論文の書き方を教えてくれるテクニック本というよりは、筆者が文章を書いてきた中で得た経験を基にした思想や哲学が語られているからである。 も…

ハサミ男 殊能将之

" data-en-clipboard="true">注:ネタバレ含みます " data-en-clipboard="true"> 結論から述べると面白かった。 まず冒頭が良い。XTCというバンドの「シザーマン」という曲の一節らしいが、 チョキ、チョキ、チョキとハサミ男が行く 悪い子たちの遊びをやめ…

ハサミ男

殊能将之のハサミ男を読んだ。面白い。ミステリー小説は久しぶりだけど面白かった〜。 kindleで読んだけど、ミステリー小説をkindleで読むのはありかもしれない。本のボリュームが分からないのが逆に良い。え、まだ何かあるの?これで終わりじゃないの?と良…

ジャルジャル

田村のやさしく語る現代文を読んでいたところ、与謝蕪村に関して萩原朔太郎が書いた文芸論の問題があった。与謝蕪村は一般的には客観主義で、技巧的な詩人であると認知されているようだ。文中では与謝蕪村に対するそうした評価は結して誤ってはいないが本質…

田村の優しく語る現代文

勉強をし直そうと思い現代文の参考書を購入。レビューで評価の高かったこの本。第一講と第二講のレベルが違いすぎる気がするけど気のせいか。 第一講で要点を説明してくれてる。現代文は助詞、接続詞、指示語が重要と。なるほど分かりやすい。説明も懇切丁寧…

満願

満願 1 仏語。願望が満たされること。 2 期限を定めた神仏への祈願の日数が満ちること。結願 (けちがん) 。 太宰治の満願を読んだ。3ページしかない小説で人間失格の後に読んだから、読んだあとに余計に清々しい感覚になれた。ただ、小説を読んだあと一体…

人間失格

気味悪いけど面白い。大庭葉蔵のダメ人間っぷりが良い。有吉のラジオを聴いてるかのようだ。逆を言えば有吉のラジオは現在の太宰治なのかもしれない。太宰治と言えばピースの又吉直樹が好きで色々喋ってた記憶があるが、真の太宰は有吉だったのだ。などとく…

恥知らずのパープルヘイズ

ジョジョの奇妙な冒険第5部の後日談なので、5部をまず読んでることが必須です。小説は途中でチームを脱退したフーゴに再度忠誠を誓わせるため任務を与えるというもの。 結論から言うと面白くないです。フーゴのその後が気になっていたのでその点ではうれしい…

走れメロス

太宰治の走れメロスを読んだ。 結論から言うとこのメロス、もうめちゃくちゃな人間である。国王にいきなり啖呵きりにいって処刑されそうになると、妹の結婚式だけは挙げてやりたいから、無二の友人を代わりに人質として差し出すという暴挙。 友人もなぜかこ…

TUGUMI

ハンマ「おいすー、TUGUMI読んだよ」 カンマ「?、何それ?」 ハンマ「吉本ばななさんの純文学小説」 カンマ「おお、また純文学チャレンジしたんだ。で、どうだった?」 ハンマ「うん。描写が細かくてすごくきれいで、主人公のつぐみが強烈で魅力的なキャラ…

読書の技法

DaiGoがニコニコで紹介をしており、興味が湧いたので購入してみた。どこに興味が湧いたかというと読書するための土台を作るための本を紹介しているというところに特に興味が湧いた。現在37歳。今からがむしゃらにやるだけでは間に合わない。正しい手順を踏…

スターウォーズ禁断の真実 を読んで

とりあえずタイトルと内容が一切噛み合ってない。まぁ、著者も言い訳してるのでそれは置いといて、読んでみた感想としては、やはり映画と一緒でプリクエル(ep1-3)は分かりづらいということだ。シークエル(ep7-9)は良くも悪くも批判一方で逆に分かりやすい。…

火花

これからは小説を読んだときの感想は、ハンマとカンマの二人に別れて会話形式で喋ろうかなと思います。ネタバレ含みます。 てことで、 ハンマ「おいすー、火花読んだよ!」カンマ「火花って、あの又吉さんの?」ハンマ「うん」カンマ「どうだった?」ハンマ…