hammerkammerの日記

アウトプット用で始めました。文章がめちゃくちゃだったらすみません

東雲侑子はすべての小説をあいしつづける

全3巻の最終巻。舞台はいきなり英太が海外にいる所から始まる。あれっ別れちゃったのかな?どうなったんだろう。と思ってると舞台は再び日本に戻り話が始まる。まず出だし読んで思ったのは「こいつ全然成長しないな。また悶々としてるのかよ」だ。英太は高校3年生になり今度は進路に頭を悩ませてる。東雲は既に進路を決めて、作家としての活動もしてることに相変わらず引け目を感じてた。「おいおい、またここからスタートかよ」と思っていたが、読み進めていくと東雲との関係性もお互いに冗談を言ったり、時には悪戯っぽいことも言ったりと以前と比べてだいぶイチャついていた。更に東雲との関係だけでなくクラスの男子と会話したり、恋愛の相談なんかも受けるほど英太を取り巻く環境は以前と比べてだいぶ変化していた。


けど、英太は進路を悩んで悩んで最後は東雲のために何かしたいと思い、翻訳家になるために親のいるアメリカに行くことを決意するが、これはないなと思った。これ絶対やっちゃダメでしょ。遠距離恋愛になって上手くいったパターンなんてまず見たことないし、東雲は英太と付き合ったことで良くも悪くも普通の女の子になってしまったのだから。大学に行けば友達も出来るでしょう。友達が人数合わせのために合コンにどうしても参加してほしいとお願いすることもあるかもしれない。断れない東雲は仕方なく参加する。そうすれば女遊びの上手い男に可愛い東雲は狙われ手練手管で落ちてしまうかもしれない。そして寝取られ、ハメ撮りを送られてきて鬱勃起ですよ。当然別れることになりバッドエンド。まあ寝取られハメ撮り鬱勃起は言い過ぎだとしても、他の男に恋をする可能性は十分あると思う。好きなら絶対そばに置いておかなくちゃダメ。
これは自分も含めてコミュニケーションに難がある人によく起こりがちな問題だと思う。相手のことを考えすぎるあまりあれダメこれダメを繰り返し、たどり着いた突飛なアイデアにしがみつき、明後日の方向に走り出す。いや違うんだって。相手はもっとシンプルなことを望んでんだって。好きだったら側にいてと。「俺、東雲の側にいたらまた甘えちゃうから。」じゃねぇんだよ。甘えんな。本当に一番大事なら側にいた上で翻訳家目指せ。
と英太の文句を言ってみたが作品は他の巻にも共通しているようにとても読みやすく、王道的展開で面白かった。


あとちょいちょい挿絵がはさまれるがその時の東雲のスカート短すぎ。膝上20cmかそれ以上。「お前なんでそんな短いスカート履いてるくせにキスするのさえ恥じらうんだよ。こいつの貞操観念どうなってんだよ。」とそんなツッコミが思わず出てきてしまう。もちろん本編が面白いのでそんなのはすぐに消えてしまうし、フィクションだからと割り切ることも出来るが、やはり見た瞬間は思ってしまう。なんか新潟の方にはそれぐらい短くなきゃダメな高校もあるらしい。校長の趣味か知らないけど素晴らオフッ・・・恐ろしいね。何育てようとしてんだろ。ネット情報だから鵜呑みには出来ないけど。